いよいよ今週末に迫ったスーパー耐久シリーズの2009年最終戦。今季の最終戦の舞台は、公式戦では初の開催となるオーバルコースでのレース。第8戦『MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE』を前に、ST1クラスでY.K.M.ADVAN Zに乗る横溝直輝と、ST3クラスで5ZIGEN NSXに乗る吉本大樹が編集部を訪問、意気込みを語ってくれた。

 第7戦の仙台ラウンドを終えて、ST1でY.K.M.ADVAN Zはランキング2位。トップの1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEを16点差で追う立場にある。実は前戦まで、Y.K.M.ADVAN Zは最終戦への出場が微妙だったと横溝はいう。

「今年は最終戦までチャンピオン争いに絡めていることは流れとしては良かったと思います。(田中)哲也さんが監督で、僕と佐藤公哉のふたりにとっても非常に勉強になる一年になりました。本来なら仙台の時点で資金的な問題からエントリーを見合わせる方向だったんですが、優勝してチャンピオン争いに絡んだということでニスモやチームなどの協力によって参戦できることになりました」と横溝。

「今回は2レースで、両方優勝すると24点になります。また、オーバルなのでかなり未知数な部分が多いので何が起こるか分かりません。マシン面で言うと僕たちはHパターンで、Z4はシーケンシャルだったりABSがついていたりTCSがついていたりするので、Z4が間違いなく有利だと思います。ただZもかなりクルマも進化していますし、ブレーキングや高速コーナーのコーナリングに関しては一歩もひけをとっていないです。今回は確かにストレートはZ4が有利かもしれないですが、コーナーではZの方がたぶん有利ではないかと思っています」と逆転タイトルに向け、もてぎ戦への展望を語る。

 一方の吉本は、今季は開幕直前に参戦が決まり、急遽マシンを購入して「メンテナンスだけしてサーキットに入った」ドタバタの中での開幕となったが、今季はこれまで2勝を飾りランキング首位。とは言え、「クルマのパフォーマンス的には他のクルマから比べると劣っていたので苦しい場面も多々ありました」と順風満帆ではなかった様子。

「最初僕たちは仙台までには(チャンピオンを)決められるだろう、とナメてかかっていた部分がありましたね。でも走ってみるとクルマの差だったり難しい部分があって、うまくいきませんでした。チームが低予算の中でも、決まっている範囲の中でいかに結果を残すのかという状態で僕たちはやっています。道具が揃っていて勝つのは当たり前だけど、明らかに劣っているという状態の中、メカニックがクルマを作ってくれてドライバーもキッチリ仕事をして結果を残してきている。そういう意味では楽しみつつやっています」と吉本は今季を振り返る。「メカニック全員と一緒になって飯を食ったりとか普段ではないようなこともあって、チームが本当にいい雰囲気になっていますね」

 迎える最終戦は、オーバルコースを使用したレース。実は横溝はフォーミュラ・ニッポン参戦時のパレード、吉本は2004年のJGTCオールスター戦で、カリフォルニアスピードウェイのコーナーを走ったのみで本格的な経験は無し。吉本は「今年はシリーズ戦の中にも入ってて台数も多いですし、オーバルレースなのにクラスが4つもある。通常では考えられないし、世界中探してもあんまりないくらいなイベントで、1日で予選もあって決勝も2回楽しめるレースはなかなかないと思うのでおもしろいと思いますよ」と語る。「松浦(孝亮)選手は前回のハイランドを走ってないので、今回は存分に走ってもらおうと思います(笑)」とIRLでオーバル慣れしているチームメイトの松浦に期待を寄せた。

 最後にふたりに最終戦への意気込みを聞くと、横溝は「チーム一丸となって、泥臭い走りでもタイトルを獲りにいく。本来だったら戦わずして失っていたチャンピオンなので、このチャンスを最大限に活かしてみんなの期待に応えられる結果を残したいと思います」とコメント。一方の吉本も「今回のレース、必ず勝ちます! とは言えないんですが、僕たちは僕たちの持っている素材の中で僕たちのベストを尽くす。それしかできないですし、僕たちは100%の力を出してやることをやって、確実に、着実にタイトルを獲る。それが僕たちの今年の戦い方です!」と力強く語ってくれた。

「予選、決勝と1日でテンコ盛りですし、予選からどうなって決勝の終わりまで全部見られるのはなかなかおもしろいと思います」と吉本。前日の金曜日はパドックフリー、中学生以下はレース当日もパドック入場無料。「ラジドリ大会オーバルバトル!」などイベントも多数用意されており、最終戦は家族でレースを満喫できる1日となりそうだ。

イベントの詳細はこちらへ(ツインリンクもてぎHP)

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